「パギイ法(PAGI法)とは、写真用ゼラチン試験法合同審議会で定める写真用ゼラチンの試験法です。「PAGI」とは、Photographic and Gelatin Industriesの頭文字の組み合わせです。

写真用ゼラチン試験法第10版
(2006年、最終版)の刊行に当たって

写真用ゼラチン試験法合同審議会会長 小板橋 洸夫


ハロゲン化銀写真システムは前世紀、20世紀に大きく発展し、人類の生活水準向上や文化の発展に貢献した。しかしながら今世紀に入り、代替技術のデジタル技術やそれを支える半導体技術の進歩により、その役割を終えようとしている。それに伴い、初代会長西村龍介氏の発案により発足した写真用ゼラチン試験法(パギイ法)合同審議会も54 年間の活動を終息する時を迎えた。
この間、パギイ法合同審議会ではハロゲン化銀感光材料の技術進歩に適合する写真用ゼラチンの品質保証技術を確立する目的で、感光材料メーカーとゼラチンメーカーが協調して地道な活動を継続してきた。ゼラチンは天然素材で一定の品質を維持する事が難しい上に感光材料の性能に影響を及ぼす為、いわゆる乳剤テストを経ないと使用可能かどうかの判断が出来ずゼラチンメーカーとしては生産の制御ポイントと結び付けるのが難しかった。パギイ法合同審議会によってお互いの理解が進みハロゲン化銀感光材料の品質向上や安定化に寄与した事は明らかである。ここに最後の活動の成果として最終版としての第10版を発刊することを決定した。


2002 年度刊行の第9版からの改訂項目は以下の通りである。
(1) 新規設定項目

  イ.平均分子量

  ロ.銀コロイド生成度

  ハ.修飾率

 

(2) 改訂項目
  イ.等イオン点
  ロ.金属含量


この中で2005 年品質工学研究発表会において「銀コロイド生成度」が金賞を獲得するという対外発表での成果もあった。受賞理由はパギイ法合同審議会のユニークな活動に品質工学の手法を応用した点が評価された。大会参加の他の業界の人からも高く評価されたという。
本審議会が終息の時期を迎えるにあたって、特に会を支えて活発に活動されてきた小委員会委員の方々のこれまでのご努力に心からの敬意と御礼を申し上げたい。

2006年11月

 

目次
写真用ゼラチン試験法合同審議会委員名簿
巻頭言

 

 1.共通規定
 2.水分
 3.融点
 4.凝固点
 5.粘度
 6.ゼリー強度(2)
 7.pH値
 8.等イオン点
 9.電気伝導率
10.起泡率
11.透過率
12-1.物理抑制度(1)
12-2.物理抑制度(2)
13.フォーゲル
14.ヨードアジド反応値反応値
15.カルシウム含量
16.亜硫酸含量
17.チオ硫酸イオン含量
18.金属含量(Cu, Zn, Fe, Mn, Ca)
19.アデニン、グアニン含量
20-1.分子量分布
20-2.平均分子量
21.油脂分含量
22.溶出タンパク質含量
23.溶出アニオン含量
24.金還元性
25.アルデヒド含量
26.銀コロイド生成度
27.修飾率
解説
年表
写真用ゼラチン試験法合同審議会会員会社名簿