4-1. 関節の痛み抑制

コラーゲンペプチドには、関節の石灰化を促進するアルカリフォスファターゼ(ALP)活性の抑制を確認している高機能商品もあります。

*疾病抑制剤(特許第4490498号)

臨床試験内容

  • プラセボ二重盲検法
  • 39~65歳
  • 膝関節症患者…中程度(グレード 2~3)
  • プラセボ・・・12人
  • コラーゲンペプチド・・・20人
  • 摂取量・・・ 10g/日
  • 摂取期間・・・13週間(91日)
  • 評価項目・・・WOMACスコア、VASスコア、X線写真評価

 

  ※ WOMACスコア:医師の客観的評価による痛みスコア

  ※ VASスコア:患者の主観的評価による痛みスコア

 

  *プラセボ:疑似薬
  **二重盲検法:医者も患者もどれを摂取しているかわからない方法

WOMACスコアの改善

 

WOMACスコアは医師による客観的な痛みの指標を示します。コラーゲンペプチドを摂取した群では、63.1%の人が良くなったと応えたのに対して、プラセボは一人もいませんでした。医師の目から見ても、関節痛が改善していることが示されました。

 

VASスコアの改善

 

VASスコアは、患者本人の痛み指標を示します。この結果から、患者本人が痛みが軽減したと体感していることが示されました。

 

X線写真における改善

 

X線写真においても、骨のとがりが減少し、関節の隙間ができていることがわかりました。

 

4-2. 駅伝選手の関節痛や炎症が改善

臨床試験内容

プラセボ二重盲検法

駅伝選手17~19歳男性

摂取量:5g/日

摂取期間:60日

評価項目:JKOMスコア, 血中TNFX量

* 疾病抑制剤(特許第4490498号)

*p<0.05(vs. 摂取前)

 

負荷が大きいトレーニングをしている駅伝選手が1日5gのコラーゲンペプチドを摂取することによって、摂取前と比較すると、JKOMスコアの有意な減少が確認されました。また、炎症マーカーとされる血中のTNF-αにおいては、プラセボは有意に増加したのに対し、コラーゲンペプチド群は、有意な増加は確認されませんでした。

引用 : 2016年度コラーゲンシンポジウム発表

JKOMスコア とは

Japanese Knee Osteoarthritis Measure(変形性膝関節症患者機能評価尺度)の略。日本整形外科学会公認の評価法で、患者がアンケート形式で記入します。項目は、()膝の痛みの程度、()膝の痛みやこわばり、()日常生活の状態、()ふだんの活動の4つに大別されます。値が低いほどか痛みが改善されていることを示します。

 

TNF-α とは

TNF-α(ティー・エヌ・エフ・アルファ)とは、サイトカインという物質の一つで腫瘍壊死因子と呼ばれ、言葉のとおり腫瘍をやっつける物質です。しかし、この物質が関節リウマチの関節では大量に産生され、腫れや痛みなどの炎症や関節の破壊に大きく関わっていることがわかっています。

加えて、TNF-αが炎症の主な原因物質といわれています。TNF-αは他の炎症を起こす物質(炎症性サイトカイン)を作らせて、関節リウマチを悪化させる働きがあります。

動画 : 関節