2-1. | コラーゲンペプチドの新事実! |
これまで一般的なたんぱく質と同様に、コラーゲンは食べるとアミノ酸にまで分解されて小腸で吸収されると考えられていました。しかし、コラーゲンを経口摂取すると、アミノ酸としてだけでなく、PO(Pro-Hyp)、OG(Hyp-Gly)というジペプチドの形でも吸収されること、またそのジペプチドに生理活性があることがわかってきました。
- 細胞遊走*促進(Shigemura; JAFC, 57, 444-449, 2009)
- 膝関節症改善(Nakatani; OC, 17, 1620-1627, 2009)
- ヒアルロン酸産生促進(Ohara; JD, 37, 330–338, 2010)
- 吸収性(Sugihara; JBB, 113, 2012・Shigemura; JAFC 57(9), 2012)
- 骨芽細胞分化(Kimira; BBRC, 24, 453(3), 498-501, 2014)
- 創傷と褥瘡の治癒(Sugihara; JPT, 43(9), 2015)
- 皮膚のバリア機能の向上(Shimizu; BBRC, 9,456(2):626-30, 2015)
* 細胞遊走:細胞が寄ってくる作用
引用:Ohara et al., JAFC, 55:1532-1535, 2007
2-2. | なぜPO/OGは血中に長く存在するのか? |
アミノ酸結合同士がねじれており、酵素で切れにくい構造を取っているため。
Glyは分子が小さく、Hypの陰に隠れてしまい、酵素から切る場所を見つけられにくいため。
2-3. | ジペプチドは塗っても届く? |
PO(Pro-Hyp)、OG(Hyp-Gly)ともに皮膚への透過を確認できました。透過速度は異なりますが、全層皮膚においても透過が確認できたことにより、化粧品としての美容効果も期待できます。
テープストリップにて角層を除去した食用豚の耳介外部皮膚(stripped skin)をFranzセルにセットし、合成ペプチド溶液を用いた透過試験。
※累積透過量:累積したPOおよびOG透過量
内側と外側から塗ったコラーゲンペプチドが相乗効果で美容に役立ちます。