6-1.  動物実験

骨粗鬆症モデルラットにおける骨密度の改善 ①

卵巣摘出(OVX)ラットはホルモンバランスが崩れ、骨粗鬆症様の状態になります。OVXラットを用いた実験において、ヒト換算でコラーゲンペプチドを2.5g/日摂取することで、骨密度が改善され、大腿骨が正常群と同等まで維持できることがわかりました。

雌性SDラットを用いて、正常群、蒸留水群、コラーゲンペプチド 2.5g(ヒト換算)群に分け、

90日連続摂取させ、骨密度及び大腿骨の骨全長測定。n=10, *p<0.05(VS 蒸留水群)

引用 : 新田ゼラチン調べ

骨粗鬆症モデルラットにおける骨密度の改善 ②

骨強度の測定のため、骨に負荷をかける実験で、コラーゲンペプチド摂取群では、他摂取群よりも破断荷重や破断エネルギーが高くなり、骨の強さが増加して折れにくくなったことを示しています。

MEAN±SE, n= 8, 異符号間で有意差あり(p<0.05)

引用 : 田中秀幸、コラーゲンペプチド摂取時の骨代謝と骨強度(2004)より抜粋

6-2.  骨密度上昇、骨強度促進のメカニズム

破骨細胞はPO添加によって活性化し、OG添加によって抑制されます。骨芽細胞はPO、OG添加により共に活性化しました。コラーゲンペプチドの活性成分であるPO、OGが、骨リモデリングを促進していることが示唆されました。

TRAP染色

酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼを染色。面積が大きいほど、破骨細胞が活性化していることを示します。

ALP染色

アルカリフォスファターゼを染色。赤い面積が大きいほど、骨芽細胞が活性化していることを示します。

引用 : Nakatani et al., Osteoarthritis and Cartilage 17, 1620-1627,2009

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