1-1. コラーゲン→ゼラチン→コラーゲンペプチド

「コラーゲン」

皮膚などの組織から抽出された未変性状態。3重らせん構造。

 

【化粧品】

3重らせんの間に水分子を溜めることができるため、保水効果を持ち、化粧品などに広く利用されています。

「ゼラチン」

らせん構造がほどけ、1本鎖になった状態。加熱するとゾル*状、冷却するとゲル**状に変化。

 

【食品・医療】

ゼリーやグミなどのお菓子やコンビニ惣菜など、様々な食品用途だけでなく、他にも医療用カプセルや写真フィルムなどに利用されています。

「コラーゲンペプチド」

ゼラチンを酵素などで加水分解し低分子化したもの。ゲル**化しない。

 

【食品】

コラーゲンペプチドを摂取した後に、血中でコラーゲンペプチド由来のペプチド体が、健康や美容に関与していることがわかっています。


* ゾルとは、流動性のある液体を指します。
** ゲルとは、固形を指します。

1-2. 特徴的なアミノ酸「ヒドリキシプロリン」

ヒドロキシプロリン(Hyp)はコラーゲンに特徴的なアミノ酸です。コラーゲンが分子内に水を保持することができるのは、直接ヒドロキシプロリン同士が結合するのではなく、間に水分子を介するからであると考えられています。

 

 

動画:基礎知識

コラムアミノ酸

アミノ酸配列と生体材料

コラーゲンは、グリシン(Gly)-X-Y の3つのアミノ酸の並びが繰り返される特徴的なアミノ酸配列をしており、中でもXにはプロリン(Pro)、Yにはヒドロキシプロリン(Hyp) が高頻度で出現します。この配列は動物種間における差が少なく、他動物のコラーゲンを体内に移植しても抗原性が低いと言えます。また、コラーゲンの中に薬液を染み込ませておくことで、コラーゲンが生体内で分解されると同時に薬液も徐々に放出され、患部に安定して届けることができるのです。これの要因により、コラーゲンは人工皮膚や人工骨などの生体材料(バイオマテリアル)にも利用されており、コラーゲンは体にとって安全な原料と言えます。

 

 

 

引用:ED Hay, Cell Biology of Extracellular Matrix 2nd Edition