コラーゲン繊維と類似したナノ構造を持つ

コラーゲンマイクロファイバーを高速紡糸する

世界初の技術を開発

~将来、人工腱など様々な医療機器開発へ展開~

弊社は、北海道大学との共同研究により、生体組織の骨組みとなっているコラーゲン繊維と類似したナノ構造を持つコラーゲンマイクロファイバー(MF)を高速で紡糸する技術(以下、「本技術」という)を世界に先駆けて開発し、コラーゲンMFの束が人工腱としての利用に十分な硬度と強度を有していることを明らかにしました。

 

本技術の活用により硬くて丈夫なコラーゲン材料を開発することで、医療機器の未踏領域をコラーゲンにより開拓できると考えています。例えば、靭帯が断裂した際に、現在の治療法においては患者自らの腱が移植されることが一般的ですが、本技術により生成したコラーゲンMFを用いた人工腱で代替することなどが有望な用途です。

 

今後は医学機関と連携した実証研究を精力的に進めるとともに、弊社コラーゲンから製造されたコラーゲンMFの普及と、コラーゲンMFを基材とした医療機器の開発を推進してまいります。

 

■本技術は、英国出版社IOP Publishingの生体材料専門紙「Biomedical Materials」において、2024年5月21日付けで公開されました。「PR TIMES」のリリースと併せて、ご覧ください。

共同研究について

弊社は、北海道大学に産業創出講座”バイオマテリアル構造設計部門”を設立(2022年4月~2024年3月)し、北海道大学病院スポーツ医学診療センターの近藤英司教授、及び同講座に招聘した柚木俊二特任教授と共同研究を実施しました。