コラーゲンペプチド2.5g摂取による膝関節症改善に関する論文が、雑誌『CARTILAGE』に掲載されました
弊社のグループ会社ニッタゼラチンインディアLtd.(以下、「ニッタゼラチンインディア」という)において、コラーゲンペプチド2.5g摂取による、膝関節症改善について研究を実施し、その論文が雑誌『CARTILAGE』(Sage Publishing社)に2024年1月18日に掲載されましたので、お知らせいたします。
掲載誌名 |
CARTILAGE |
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著者名 |
Sheena Devasia(ニッタゼラチンインディア) Jinu T. Joseph(ニッタゼラチンインディア) Seiko Koizumi(新田ゼラチン㈱) Liz Clarke(ニッタゼラチンエヌエーInc.(米)) Sriraam V.T.(オーラスヘルスケアR&D インディアPvt.Ltd.) Abhilash Parameswaran Kailas(ニッタゼラチンインディア) Shajil Madhavan(ニッタゼラチンインディア) |
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題 名 |
Management and Amelioration of Knee Joint Osteoarthritis in Adults Using a Novel High-Functional Bovine Collagen Peptide as a Nutritional Therapy: A Double-Blind, Prospective,Multicentric, Randomized, Active and Placebo Controlled, Five-Arm, Clinical Study to Evaluate the Efficacy, Safety, and Tolerability. (栄養療法として新しい高機能コラーゲンペプチドを使用した成人の変形性膝関節症の管理と改善、有効性、安全性、および忍容性を評価するための、5群による無作為化プラセボ対照二重盲検試験) |
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■背景
これまでの弊社の研究で、コラーゲンペプチドは、変形性関節症に関する痛みを軽減することを報告しています。
この度、Pro-Hyp(プロリルヒドロキシプロリン)及び、Hyp-Gly(ヒドロキシプロリルグリシン)を多く含む高機能性Wellnex(ウェルネックス)コラーゲンペプチドの関節への有効性を、膝関節症の患者で確認するため、無作為化プラセボ対照*1二重盲検試験*2を実施しました。
*1:複数の治療法・医薬品を比較する臨床試験などで、被験者をランダムに振り分けてプラセボ※と被験剤との効果を比較する。(※偽薬のことで、外見は薬と同じだが薬の成分は入っていない。)
*2.:被験者も解析者も被験剤内容が解らない試験。
■方法
2.5、5.0、10.0 g の高機能性Wellnex コラーゲンペプチド、10.0 g の従来型コラーゲンペプチド、及び、10.0 g のプラセボを 90 日間、5 つのグループに投与しました。
国際的な関節症の指標であるWOMACスコア*1、被験者の主観的な痛みを示すVAS スコア*2、生活の質(QoL)スコア、医師によるスコア(PICS)、関節に存在するII 型コラーゲンが分解されているかどうかの指標である血清 II 型コラーゲンC 末端架橋テロペプチド(CTX-II)レベル、およびMRI による変形性膝関節症スコア(MOAKS)パラメーターを確認いたしました。
*1:医者などによる国際的な関節症の指標。
*2:患者など被験者の主観的な痛みを示す関節症の指標。
■結果
全てのタイプのコラーゲンペプチドにおいて、いずれの用量でも有効性が確認されました。特に、2.5gの高機能性Wellnexは、WOMAC、QoL、CTX、および MOAKS において顕著な改善を示し、有効性の点で従来のコラーゲンペプチド 10gの結果と同等であることがわかりました。
■WOMACスコア
(※スコアが高いほど、飲む前と比較してどれだけ膝関節の痛みが減ったかを表す。)
■VASスコア
(※スコアが高いほど、飲む前と比較してどれだけ膝関節の痛みが減ったかを表す。)
■まとめ
これまでは高用量(10g)摂取でしか効果が確認できておりませんでしたが、この研究結果によって、2.5g の低用量でも膝関節症への効果が確認され、摂取量を減らすことによって被験者の負担軽減にもつながり、更には打錠などの形態を小さくしたアプリケーションにも対応できるようになりました。
■今後の展望
弊社は、コラーゲンペプチドの新たな研究結果をもとに、今後もヒトへの摂取効果の研究を続け、有効性を活かした新製品開発を目指してまいります。