新田ゼラチンの今後10年を

占う技術革新

 

新田ゼラチンに入社を決めたのは、幅広い業界で使われるゼラチン・コラーゲンという素材の奥深さに惹かれたことが理由です。現在は生産本部技術部 Decade技術開発チームに所属しています。このチームのミッションは今後10年のゼラチン・コラーゲン製造を見据えた新たな技術を確立させること。具体的には過去の製法に捉われない画期的な製造技術の開発と、新たな製造技術を工場スケールで実現することを目指しており、その中で私はゼラチン液の精製、濃縮工程の技術開発を担当しています。

0→1。-→+を実現する。
ものづくりの醍醐味

 

仕事の流れとしては、まず製造の課題を洗い出すことからスタートします。例えば「ランニングコストをもっと下げられないか」「省人化できないか」「製品の品質をさらに向上させられないか」などです。課題解決の施策を考え、その手段として新たな設備が必要なのであれば、導入検討のフェーズに移ります。設備メーカーと綿密にコミュニケーションを図りながらイメージを具現化していき、まずはラボスケールで実験機を用いて検証。検証の精度を高めるともにスケールアップを図り、最終的に工場で何百トンものゼラチン液を処理するラインを組み立てていきます。

自分が導入した設備が何年にもわたり
活躍する未来

 

ニッチな分野のため、ゼラチン専用の製造装置は存在しません。したがって世の中にある別の用途の機械や装置の機能を応用したり、設備メーカーと一緒になってオーダーメイドの設備を開発したりする必要があります。「この技術、試せるかな、応用できるかな」そういった気づきを基に実験を重ね、良いデータを測定できたときは嬉しいですね。実は今、私が携わった中でもっとも規模が大きい設備の導入を担当しています。費用にすると億単位。責任は伴いますが、やりがいは大きいです。私が導入した設備が順調に稼働し、長きにわたって会社の利益拡大に貢献する。そんな未来を想像して今後もチャレンジを続けていきます。