コラーゲンペプチド摂取による肌のシミ低減効果に関する論文が『Dermatology and Therapy』に掲載されました

弊社は、コラーゲンペプチド摂取によるシミの低減効果について研究を実施し、その論文が『Dermatology and Therapy』(John Wiley & Sons, Inc.社)に掲載されましたので、お知らせいたします。

掲載誌名

Dermatology and Therapy

著者名

Ai Himeno 姫野 愛(新田ゼラチン株式会社 研究員)

Seiko Koizumi 小泉 聖子(新田ゼラチン株式会社 研究員)

Masaya Tsujikami 辻上 誠也(新田ゼラチン株式会社 研究員)

Toshiro Watanabe (園田学園女子大学 人間健康学部 食物栄養学科 教授)

Michiya Igase 伊賀瀬 道也(愛媛大学医学系研究科 抗加齢医学(新田ゼラチン)講座 教授、愛媛大学抗加齢予防医療センター センター長

題 名

Effect of reducing pigmentation by collagen peptide intake:

A randomized, double-blind, placebo-controlled study

 

これまでの弊社の研究では、コラーゲンペプチド(以下、CPという)摂取による隠れシミの低減効果(*参考論文)は確認できていましたが、肌表面の目に見えるシミの低減効果は、確認できていませんでした。

この度、従来の酵素分解したCPと、弊社が新たに開発した麹で発酵したCP(以下、FCPという)とを無作為割付プラセボ二重盲検試験において、被験者(44名)に1日5gで3か月間摂取してもらい、肌の状態を画像解析器(ロボスキンアナライザー)を用いて測定しました。

 

[*参考論文:Sugihara F, Inoue N. Clinical effects of collagen hydrolysates ingestion on UV-induced pigmented spots of human skin: A preliminary study. Health Sci. 2012; 28:153–6.]

■グラフ:PLCPおよびFCP摂取により改善された大きなシミの数

※縦軸のNumberは大きなシミの数を表しており、例えばCP摂取の場合、摂取前は

平均5個近くあったものが、摂取後1か月では平均2個程度まで減ったことを示しています。

 

【青:摂取前、オレンジ:摂取1か月後、灰色:2か月後、黄色:3か月後】

【グラフ、画像解析共: CP:コラーゲンペプチド、FCP: 発酵コラーゲンペプチド、PL:プラセボ摂取群を示す】

・平均±標準誤差

・グループ内比較:Wilcoxon signed-rank test, #P <0.05## P <0.01(対ベースライン) 

■画像解析

※赤い点は、PL、CP、およびFCP摂取後の小さなシミを示しており、

CP、FCP摂取群で小さなシミが低減しました。

 

測定は、Robo Skin Analyzer RSA50SII(MM&NIIC)を使用して顔全体で行いました。(プライバシー保護のため、顔の下半分を表示しています。)

■結果

CP群では摂取1か月後から大きなシミが低減し、3か月後には赤味も低減しました。FCP群でも摂取1か月後に小さなシミ、2か月以降に大きなシミが低減しました。

以上のことから、CPとFCPの1日5gの摂取はシミ低減に役立ち、さらにCPは 赤味低減にも効果的である可能性があり、CPの継続的な摂取による肌への新たな有効性が、示されました。

 

弊社は、新たに開発した麹で発酵したコラーゲンペプチド(FCP)をはじめ、今後もコラーゲンペプチドのヒトへの摂取効果の研究を続け、FCP等を活かした新製品開発を目指してまいります。