弊社子会社Nitta Gelatin India Ltd.によって、コラーゲンペプチドの摂取量が低用量でも、変形性関節症を緩和できるという研究論文(動物実験)が『Journal of Orthopedic Research and Therapy』に掲載されました

掲載誌名

Journal of Orthopedic Research and Therapy

著者名

Sheena Devasia, Nitta Gelatin India Ltd.

Jinu T Joseph, Nitta Gelatin India Ltd. 

Stephena PS, Nitta Gelatin India Ltd.

Seiko Koizumi 小泉 聖子(新田ゼラチン株式会社 研究員)

Ai Himeno 姫野 愛(新田ゼラチン株式会社 研究員)

Veeraraghavan Gayathri,Center for Toxicology and Developmental Research

Shajil Madhavan, Nitta Gelatin India Ltd.(以下「NGIL」)

題 名

Bioactive Collagen Peptides Ameliorate Monoiodoacetic acid Induced Osteoarthritis in Rats

 

この研究は、モノヨード酢酸(MIA)を関節に注射することにより変形性関節症(以下「OA」という)誘発ラットモデルに対し、従来のコラーゲンペプチド[NGIL製](以下「CP」)と比較して、バイオコラーゲンペプチド[NGIL製](以下「BACP」)の有効摂取量を評価するために実施しました。CPおよびBACPを各々1033mg/kg、517mg/kg、258mg/kg、103mg/kgの用量(ヒトとして10、5、2.5、1g/日換算)で摂取させました。ポジティブコントロールとして、エトリコキシブ(10mg/kg)を使用しました。

 

摂取後にラットが回転棒(強制運動活動)から落ちる時間、熱痛覚過敏、寒冷過敏症、膝の厚さ、IL-6レベルなどの様々な有効性パラメーターを用いて測定しました。CPおよびBACPのすべての用量において、14、21、28日目のポジティブコントロール群と比較した場合、回転棒から落ちる時間、熱痛覚過敏、寒冷過敏症、および膝の厚さにおいて両摂取群共に有意な改善(p<0.05)を示しました。

CP 1033mg/kg、BACP 1033mg/kgおよび517mg/kgの摂取群では、被検剤を摂取し始めた7日目と比較し、28日目に上記のすべてのパラメーターで有意に改善(P<0.05)したことが確認されました。すべての摂取群(BACP 103mg/kg群を除く)において、コントロール群と比較し、炎症マーカーであるIL-6が有意に減少しました。BACP 517mg/kgの摂取は、CP 1033mg/kgと同等のOA抑制効果を示しました。これらのことから、変形性関節症の緩和(もしくは抑制)において、BACPの517mg/kgの効果は、従来のCP 1033mg/kgの摂取効果と同等であると結論付けることができました。

この研究結果から、BACPは従来のCPと比較しての半分の摂取量でも十分にOAに効果があることが示唆され、より低用量で変形性関節症を改善することが示されました。