新開発した発酵コラーゲンペプチド摂取による内臓脂肪低減効果に関する論文が『薬理と治療 10月号』に掲載されました
弊社は発酵コラーゲンペプチド摂取による内臓脂肪の低減効果について研究を実施し、その論文が『薬理と治療 10月号』(ライフサイエンス出版)に掲載されましたので、お知らせいたします。
掲載誌名 |
薬理と治療 10月号 (2022年10月28日発行) |
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著者名 |
Seiko Koizumi 小泉 聖子 (新田ゼラチン株式会社 主任研究員) Ai Himeno 姫野 愛 (新田ゼラチン株式会社 研究員) Toshiro Watanabe 渡辺 敏郎 (園田学園女子大学 人間健康学部 食物栄養学科 教授) Michiya Igase 伊賀瀬 道也 (愛媛大学医学系研究科 抗加齢医学(新田ゼラチン)講座 教授、愛媛大学抗加齢予防医療センター センター長) |
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題 名 |
Ingestion of Fermented Collagen Peptide Reduces Visceral Fat Mass: A Randomized Double-Blind Placebo-Controlled Study |
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■発酵コラーゲンペプチド(FCP)について
従来のゼラチンにタンパク質分解酵素等を用いてゼラチンからコラーゲンペプチドを製造するのではなく、ゼラチンを麹菌で発酵させる弊社独自製法で製造された新規コラーゲンペプチド。
■背景
これまでの動物による研究では、麹で発酵させて得られたコラーゲンペプチドの摂取により、高脂肪食条件のもとでの内臓脂肪量と体重の減少効果を確認してきましたが(※)、ヒトへの効果は確認できていませんでした。
※今後公開予定です。
■方法
無作為割付プラセボ対照二重盲検試験において、従来の酵素分解したコラーゲンペプチド(以下、CPという)と、麹で発酵したコラーゲンペプチド(以下、FCPという)、またはプラセボ(PL)を被験者(55名)に1日5gを3か月間摂取してもらい、3か月後の内臓脂肪面積、腹囲、体重などを測定しました。
グラフ:PL、CPおよびFCPの摂取による内臓脂肪面積の変化
【CP:コラーゲンペプチド、FCP: 発酵コラーゲンペプチド、Placebo:プラセボ摂取群を示す】
・縦軸は内臓脂肪面積(㎠)を示しています。
・平均値±標準誤差
・グループ間比較:Tukey test for ANOVA, *P<0.05(対プラセボ群)
・グループ内比較:Wilcoxon signed-ranks test, ##P<0.01(対ベースライン)
FCP摂取による内臓脂肪量減少のイメージ
■結果
FCP群はプラセボ群に比べて内臓脂肪面積が有意に減少しました。また、内臓脂肪面積の変化量と便秘評価尺度スコアの変化量には強い相関が確認されました。
■まとめ
FCPを毎日5g、3か月間摂取すると、初期内臓脂肪面積が110㎠以上の健常者の内臓脂肪面積を有意に減少させることが分かり、FCPの継続的な摂取が肥満の予防に貢献する可能性が示唆されました。FCP摂取による内臓脂肪低減化メカニズムについても、今後の研究により検証を進めていく予定です。
また本研究成果を活かして、FCPを用いた新商品開発を目指してまいります。