9-1.  関節の痛み抑制

コラーゲンペプチドには、関節の石灰化を促進するアルカリフォスファターゼ(ALP)活性の抑制を確認している高機能商品もあります。

*疾病抑制剤(特許第4490498号)

臨床試験内容

  プラセボ二重盲検法
 ● 39~65歳、膝関節症患者[中程度(グレード 2~3)]
 ● プラセボ:12人
  コラーゲンペプチド:20人
 ● 摂取量:10g/日、13週間(91日)
 ● 評価項目:WOMACスコア、VASスコア、X線写真評価

 

  プラセボ: 疑似薬
  二重盲検法: 医者も患者もどれを摂取しているかわからない方法
  WOMACスコア: 医師の客観的評価による痛みスコア
  VASスコア: 患者の主観的評価による痛みスコア

WOMACスコアの改善

WOMACスコアは、変形性関節症におけるQOLの尺度として用いられています。コラーゲンペプチドの摂取により、関節痛が大幅に改善されました。

VASスコアの改善

VASスコアは、患者本人の痛み指標を示します。この結果から、患者本人が痛みが軽減したと体感していることが示されました。

 

X線写真における改善

X線写真においても、骨のとがりが減少し、関節の隙間ができていることがわかりました。

 

9-2.  駅伝選手の関節痛や炎症が改善

臨床試験内容

  プラセボ二重盲検法
 ● 18~21歳、男性駅伝選手
 ● プラセボ : 21人
  コラーゲンペプチド : 25人
 ● 摂取量:5g/日、8週間
 ● 評価項目:JKOMスコア、血液検査

 

  プラセボ: 疑似薬
  二重盲検法: 医者も患者もどれを摂取しているかわからない方法

負荷が大きいトレーニングをしている駅伝選手が1日5gのコラーゲンペプチドを摂取することによって、摂取前と比較すると、プラセボ群と比較してJKOMスコアの有意な改善が確認されました。また、筋肉分解マーカーである 3-メチルヒスチジンの血中濃度は、プラセボ群では摂取4週間後に有意に増加しましたが、コラーゲンペプチド群では変化がありませんでした。

JKOMスコア とは

Japanese Knee Osteoarthritis Measure(変形性膝関節症患者機能評価尺度)の略。日本整形外科学会公認の評価法で、患者がアンケート形式で記入します。項目は、()膝の痛みの程度、()膝の痛みやこわばり、()日常生活の状態、()ふだんの活動の4つに大別されます。値が低いほどか痛みが改善されていることを示します。

 

3-メチルヒスチジン とは

血中に放出される 3-メチルヒスチジンは、筋肉代謝の最終産物であるため、筋肉分解マーカーとして使用されます。 筋肉が損傷して分解すると増加するマーカーです。

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