バイオマテリアルに関して、お客様から寄せられるよくあるご質問をご紹介します。
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どのように製品を選択すればよいかわからない。
基本的には御実施予定の培養法に合わせてお選びいただきたく存じます。以下の表に各製品の特長をまとめておりますのでご参照ください。ゲル包埋培養を行う場合にはCellmatrix Type Ⅰ-Aを強くお勧めいたします。
Cellmatrix 製品 ゲル化能 コーティング性 Type Ⅰ-A ◎ △ Type Ⅰ-P ○ ○ Type Ⅰ-C △ ◎ Type Ⅳ × ◎ -
コラーゲンゲル包埋法に適したCellmatrix製品は?
Cellmatrix Type Ⅰ-Aをお勧めいたします。ゲル化速度が早くゲルの透明度も高いため、コラーゲンゲル包埋法に最も適した製品です。
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コラーゲンゲル包埋培養法のプロトコールは?
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コラーゲンコート培養法に適したCellmatrix製品は?
Cellmatrix Type Ⅰ-Cをお勧めいたします。弊社Type Ⅰコラーゲン製品の中で最も粘度が低く、コラーゲンコート培養に適した製品です。
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コラーゲンコート培養法のプロトコールは?
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Cellmatri TypeⅣでゲル包埋培養はできないか?
Cellmatri TypeⅣは単独ではゲルを形成することができません。しかし、Cellmatrix Type Ⅰ-Aと一定の割合で混合することで、ゲルを形成し包埋培養を行うことができます。Cellmatrix Type Ⅰ-Aの割合が40%以上であれば、安定なゲルを形成することができます。
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コラーゲン溶液の希釈方法は?
pH 3.0の希塩酸溶液での希釈を推奨いたします。希釈によって泡が発生した場合には、一晩以上静置し脱泡した後にご使用ください。お急ぎの場合には、遠心分離により脱泡を行うことも可能です。
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採用実績は?
北米にて、FDA承認取得済みの骨補填材の原材料として既に採用されております。それ以外にも、国内外問わず多くの企業にて、新製品の原材料としてご検討いただいております。
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臨床研究の実績はあるか?
数多くの臨床研究に採用されており、すでに日本でも米国でも医療機器の原材料として使用されている実績もございます。詳細はライフサイエンス関連コラーゲン・ゼラチン製品案内の参考文献をご参照ください。
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LS-HとLS-Wの違いは?
平均分子量が異なります。LS-Hは高分子量品でありゼリー強度が高いため、DDSや細胞移植向けハイドロゲルの作製等に適しています。一方、LS-Wは低分子量品であり粘度が低いため、材料表面のコーティングなどに適しています。また、これら2製品を混合することにより、各ユーザーの用途に適した物性にカスタマイズすることも可能です。
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各種証明書類の発行は可能か?
試験成績書、原料原産国証明書など御要望に応じて発行いたしております。まずはお気軽にご相談いただけますと幸いです。
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臨床研究での実績はあるか?
2014年に理化学研究所にて実施された、世界発のiPS由来組織移植手術において、網膜細胞シートの作製時にbeMatrixコラーゲンATをご使用いただきました。その他、複数の臨床研究にてコラーゲンATの採用をご検討いただいております。
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コラーゲンATとコラーゲンTEの違いは?
原料および抽出方法が異なります。コラーゲンATは豚腱由来の酸抽出コラーゲン、コラーゲンTEは豚皮由来の酵素抽出コラーゲンです。
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ゼラチンコーティング培養の方法は?
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ゼラチンでゲルを作ることはできるか?
ゼラチン溶液を低温環境に置くことでゲルを形成できます。しかし、未処理のまま37℃の培養環境下に移すと速やかにゲルが溶解してしまいます。ゼラチンゲル上で細胞培養を行う場合には、予めグルタルアルデヒドやゲニピン等を用いて架橋処理を施す必要があります。