東京医科歯科大学との共同研究開発案件が、

日本医療研究開発機構に採択されました

弊社は、2021年より国立大学法人東京医科歯科大学(以下「東京医科歯科大学」)と共同研究を実施しています。

この度、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(以下AMED」という)が公募した医療機器等研究成果展開事業(令和5年度橋渡し研究プログラム)において、弊社が参画し、東京医科歯科大学 生体材料工学研究所が応募した「角膜実質治療のための長期保存可能な 脱細胞化透明ブタ角膜実質の開発 」が採択(公募区分シーズB)され、4月28日にAMEDのウェブサイトに掲載されましたのでお知らせいたします。

 

研究課題名

角膜実質治療のための長期保存可能な脱細胞化透明ブタ角膜実質の開発

研究開発代表者名

東京医科歯科大学 生体材料工学研究所

岸田 晶夫 教授

研究開発分担者

新田ゼラチン株式会社 バイオメディカル部 

岸本 真徳

実施期間終了日

令和8年(2026年)3月31日

昨年9月14日付けで採択された医療機器等研究成果展開事業(チャレンジタイプ)*とは異なるプログラムで、同プログラムと比べて公募区分シーズBは、臨床研究・治験の前段階の研究開発課題にあたり、研究開発支援費が増額され、実施予定期間が長くなっています。

*:AMEDに採択された東京医科歯科大学 橋本良秀助教との共同研究開発「透明脱細胞化ブタ角膜からなる角膜実質疾患治療材料に関する研究開発」のこと。詳しくは、以下のリリースをご覧ください。

■角膜移植の課題

国内の実施数は1,155件、移植希望登録者数は1,600人以上(2018年度 日本アイバンク協会集計)と報告されている一方、潜在的患者数はその10倍程度いると試算されています。また、世界的には約1,300万人が角膜関連疾患で失明、約2億1,700人が中等度または重度の視力障害をもっていることがWHOから報告*されていますが、実際に角膜移植を受けた患者数は18.5万人で、ドナーからの角膜不足が深刻な課題となっています。

 

弊社は、この採択により角膜移植用の材料作製の実用化を目指して、東京医科歯科大学と同研究開発を推進してまいります。

*:Lancet Global Health,5(9) e888(2017)より

医療機器等研究開発展開事業(橋渡し研究プログラム)について

 

橋渡し研究プログラム(以下、本プログラム)は、健康・医療戦略(令和2 年3月閣議決定)等に基づき、文部科学大臣が認定した機関(橋渡し研究支援 機関)を活用し、アカデミア等の優れた基礎研究の成果を臨床研究・実用化へ 効率的に橋渡しするために研究費等の支援を行い、革新的な医薬品・医療機器 等の創出を目指しています。また、臨床研究中核病院との円滑な連携を取り、 支援を行うことで、医歯薬系分野以外も含めた拠点内外に埋もれている多数の シーズの発掘、支援をさらに促進する等、オールジャパンで橋渡し研究を効率 的に推進するものです。

本プログラムの各区分(preF、シーズ *F、Bおよび C)の研究対象や、支援内容については、AMEDのサイトをご参照ください。

*:「種」のことで、ノウハウや技術力、素材、企画力、アイデアなどを指します。