10.ゼラチンの品質規格
ゼラチンの基本的な品質については、日本工業規格「にかわ及びゼラチン」 JIS K6503-1996 に定められており、以下のような項目がある。
- 水分
- 粘度
- ゼリー強度
- 灰分
- 油脂分
- 不溶解分
- 融点
- 凝固点
- 透過率
- pH値
JIS以外の規格として、第十四改正 日本薬局方 (JPXIV)に「ゼラチン」と「精製ゼラチン」の項目がある。また、写真用ゼラチンの試験法については、感材メーカーとゼラチンメーカーが共同で制定したパギイ法(Photographic And Gelatin Industries)第9版(2002)がある。その他、ゼラチンの用途に応じて、微生物試験や各種イオン分析などが行なわれる。
上記の品質項目で、粘度、ゼリー強度が、ゼラチンの代表特性であり、ブルーム(Bloom)法と呼ばれる国際的に統一された測定方法に準拠している。
粘度
恒温水槽にセットされたピペット型粘度計の下端を指で押さえながら、粘度計のなかに 6.67%のゼラチン溶液を入れる。内温を60℃に調整したのち、検液を流下させ、液面が標線1と標線2の間を通過する時間を測定し、粘度に換算する。(図10−1)
パギイ法の粘度も同じ測定方法をとるが、測定温度が 40℃であるので、写真用ゼラチンの粘度値をみる場合は、測定条件に注意する必要がある。
<図10-1>ゼラチンの粘度測定

ゼリー強度
粘度測定に使用した6.67%ゼラチン溶液を、ゼリーカップに入れ、10℃の恒温槽で17時間冷却して、ゼリーを調製する。図10−2のように2分の1インチ(12.7mm)径のプランジャーで、そのゼリーに荷重をかけ、ゼリー表面が 4mm押し下げられたときの重さをゼリー強度とする。単位はグラムであるが、試験方法の名称を取り、ブルームという単位で表現されることもある。ゼリー強度測定は、図10−3に示すテクスチャーアナライザーが一般的に用いられている。
<図10-2>ゼラチンのゼリー強度測定

<図10-3>テクスチャーアナライザー
