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社長メッセージ

ゼラチン(Gelatin : dʒélətn 発音はジェラティン)の名前は、多くの方々がご存知と思います。そのイメージは一般的にはゼリーではないでしょうか。日本では、例えば京都の和菓子で古くから寒天を使って、ゼリー状の食品(羊羹・あんみつ)が作られてきました。その後、欧米から製菓用のゼラチンが紹介され、ゼラチンベースのゼリーを使った食品が多く見られるようになりました。

このように、食品素材からスタートしたゼラチンですが、カラーフィルムや印画紙等の写真感光材料やハード・ソフトカプセル等、医薬品・健康食品の分野まで、様々な用途に幅広く活用されてきました。人の生活文化が向上し、豊かになるにともない、ゼラチンの需要も拡大し、当社そして世界のゼラチンメーカーはこれに応える形で大規模化を進め、この間に業界の淘汰も進みました。近年、デジタルカメラの普及による写真用ゼラチンのニーズ減少など、大きな市場構造の変化も経験しましたが、ゼラチンメーカー各社とも、食・医薬分野にフォーカスした市場確保に向け、国際化、用途開発に注力、これに成功した企業のみが世界市場で戦っています。

また、ゼラチンの需要量は、人口動態、生活水準の向上に呼応しており、このトレンドが地球規模で広がる中、食の多様化、生活文化の改善・向上は、経済力を高めているアジア地域で顕著になると想定されており、ゼラチン市場の主戦場は、アジアに移りつつあります。

一方、用途開発研究によって、着目されたコラーゲンペプチド(通称コラーゲン)は、日本において化粧品や食品・健康補助食品(サプリメント)分野での利用が急速に拡大しました。当初は旺盛な広告宣伝によるイメージ先行での市場拡大でしたが、摂取した人の体感性の高さ、学術的な証明等により、エビデンスに基づく再認識が進み、今後は日本発のゼラチン関連商品として国際市場に普及していくものと考えています。

もう一つのコラーゲン関連製品であるコラーゲンケーシングは、ソーセージを包み込む薄膜状の袋で、旧来の天然羊腸に替わる素材として、食肉需要の拡大に伴い、品質の安定性や供給能力の面から、さらなる市場拡大が期待されます。

当社は日本最大、かつアジアでも屈指のゼラチンメーカーとして国際化にかねてより注力、現時点でのゼラチン生産量は世界第四位、そして海外売上高比率は約3割に及んでいます。主戦場が当社のホームであるアジアに移ったことを好機到来と考え、アジア最大のグローバル・ゼラチンスペシャリストとして、国際競争に打ち勝つことを当社の使命と考えています。何卒当社のチャレンジスピリットをご理解頂き、そしてご支援を頂ければ幸いに存じます。

2011年11月
新田ゼラチン株式会社
代表取締役社長 曽我 憲道